銀河鉄道の夜…★*
今回は、Creemaの企画展「名作童話」に合わせて制作した、
「銀河鉄道の夜」にちなんだジュエリーをご紹介致します。
もう10年以上前、ほんの一時期ですが、プラネタリウムで働いていたことがあります。
「銀河鉄道の夜」は何度見ても飽きない、美しい映像がステキなプログラムでした。
(お近くにプラネタリウムがなければ、DVDでも観ることができます)
ただ、三半規管が弱い(過敏?)ため、一番組が終わるたびにフラフラになり、
めまい止めの薬も効かず、夜も眠れなくなってしまったため、退職しました。
「銀河鉄道の夜」がテーマのアクセサリーは、もともと2年前の夏に
「宮沢賢治童話村」を訪れた時から、アイディアはあったのです。
お得意の寝かし!熟成!後回し!!(笑)

今回Creemaの企画展に出品するというキッカケがあって、
やっとこさで形になりました。
大事にしたいものであればあるほど、後回しにしてしまうクセ…
今回はたまたま「機が熟す」という結果になって、良かったのですが

【白鳥の停車場(北十字)ペンダントトップ】
天の川の真ん中に架かる、大きな十字架。
はくちょう座は、その形から「北十字」とも呼ばれます。
紫紺の地にキラキラとした内包物が浮かぶアイオライトサンストーンは、
それ自体が天の川宇宙を写し取ったような石です。
K14GFのクロスチャームと、後光のようなゴールデンラブラドライトを
組み合わせて、荘厳な物語をイメージしたペンダントトップを創りました。

突然ですが、ちょうど一年くらい前、神秘的な夢を見ていたのです。
美しいクモの巣に、色とりどりの鳥の羽が引っかかっていて、
ハッキリ「てんこくのとき」と聞こえました。
その後、キラキラ輝く川を見下ろしながら、夜空を飛んでいるビジョンになりました。
ボンヤリと、篆刻(てんこく:印鑑を彫ること)じゃねーよな…と思いつつ起きて、PCのスイッチオン。
「てん」は「天」だと思ったのですが、こく…とり…?
調べてみると、鵠(くぐい:白鳥のこと)という字がありました。
天の鵠って…はくちょう座だ!と閃きました。
じゃあ、あのキラキラしていたのは天の川…
はくちょう座は、天の川のど真ん中にあり、川を渡っている鳥のように見えます。
「てんこくのとき」は「天鵠の刻」だったのです。(たぶん)

ナゾトキは面白かったけれど、意味はさっぱりわからず…
そのまま忘れかけていたのですが、今回、はくちょう座をモチーフにした
ジュエリーを創ることになり、思い出しました。

鵠は「告げる鳥」と書きます。
普通に考えれば、「冬を告げる鳥」なのだと思いますが、
「もっと自由に羽ばたけるときが来るよ!」
という合図だったのでは…?と勝手に解釈しています(笑)

【アルビレオの観測所ピアス】
はくちょう座のくちばしにあたる星が「アルビレオ」で、
物語の中では、天の川の中にある流速計として登場しています。
肉眼ではひとつに見えますが、望遠鏡で見ると、青とオレンジの二つの星が隣り合っています。
作中においては、サファイアとトパーズでできている設定ですが、
色の鮮やかさを重視して、カイヤナイトとスペサルタイトガーネットで
表現してみました。
また、はくちょう座のしっぽにあたる一等星デネブの位置には
スクエアのチャームを配して、揺れるピアスに仕立てました。

宮沢賢治の時代には、アルビレオは二つの星がお互いを回り合っている「連星」
であるとされていましたが、現在では精緻な観測が可能になったため、
地球から見た方向が同じなので隣にあるように見える「二重星」だとわかっています。
実際には、青い星のほうがやや遠くに(地球から見ると奥に)位置しています。

大学時代に所属していたゼミは天文学の講座で、連星の研究をしていました。
ただ、私が担当になったのは「光度変化のシミュレーションソフトの開発」だったので、望遠鏡を覗くことはほぼなく、ひたすら…ひたすら…不慣れなPCと格闘していました
1本指でキーボード入力していた人間が、突然C言語をやらされることになり…
人生で一番、脳ミソが耕された時期だったと思います(笑)
(懐かしWindows95の時代。フロッピーとか、知らない世代もいますね…)

【蠍の火ペンダントトップ】
蠍は自分の行いを悔いて、神に願い、夜空を照らす火となりました。
蠍の火は、さそり座の赤い星「アンタレス」。
大きなさそり座の中心に位置し、「さそりの心臓」とも言われます。
赤い炎が燃えているような、レピドクロサイトinクォーツに、
さそり座をイメージした装飾を施し、ペンダントトップにしました。


イメージはすぐに浮かんだものの、「どうやって形にすればいいんだ?」としばらく悩み…
試作用のワイヤーをグネグネしているうちに、まとまりました。
やっぱり、アタマで考えているより手を動かしたほうが早いですね
わかっちゃいるけど、ある程度の見込みがないと行動できないタイプ(笑)
迷っている間も、いろんな形で「早くやりなよ!できるから!」って
メッセージをもらいました…

せいれーつ!
シリーズ3点並べても、バランスよし♡(自己満足…)
---
温存していた石たちが、こうやってピッタリのテーマで形になると、
「このために来てくれたんだね~♡」と感動します。
「キレイだな~」と思ってお迎えしても、内心「何に使うんだろ…」と
思っていることもしばしば…(笑)
アイオライトサンストーンは、ただ包むにはちょっと大きいと思っていたのですが、十字架を組み合わせるのにちょうど良かったし、
レピドクロサイトinクォーツは、内包物が見えるようシンプルに包みたいけれど、
ただ爪留めするのは面白くないので、どうやって飾り付けようか…と思っていたのです。
でも、「あの石がイイ!」と思いついて、イメージ通りに仕上がると、
本当に嬉しくて、楽しい☆
アタマの中にいたものが、目の前に現れて、
「このために、これがやりたくて地球に来たんだ~!」って心底思いました。
金属も鉱物も、本来私のものではない。地球のもの。
私は、地球の資源を借りて、創らせてもらっているだけ。
石たちは、私の「スキ!楽しい!」を膨らませるために、協力してくれている。
地球にも、宇宙にも感謝の気持ちが溢れて、できあがった日は、
寝るまでず~っと「ありがとう…ありがとう!」って思っていました。
想いながらお菓子を食べたりもしましたが…
集中して創った後は、脳が糖分を欲するようです(笑)
食べたいときにお菓子を食べられるのも、ありがたい♪

コチラの写真は、北星食品「銀河鉄道バウムクーヘン」の外箱より☆
石と星が好きな賢治さんは、同じ出身だという気がします。
(何も知りませんが…)
いつかどこかで、お会いできたらいいな~と思っています。
それこそ銀河鉄道の中で…かもしれないし、もう夢の中では
逢っているのかもしれませんね(笑)
Creemaの販売ページでは、物語の一節もご紹介していますので、
ゼヒご覧下さい
「銀河鉄道の夜」にちなんだジュエリーをご紹介致します。
もう10年以上前、ほんの一時期ですが、プラネタリウムで働いていたことがあります。
「銀河鉄道の夜」は何度見ても飽きない、美しい映像がステキなプログラムでした。
(お近くにプラネタリウムがなければ、DVDでも観ることができます)
ただ、三半規管が弱い(過敏?)ため、一番組が終わるたびにフラフラになり、
めまい止めの薬も効かず、夜も眠れなくなってしまったため、退職しました。
「銀河鉄道の夜」がテーマのアクセサリーは、もともと2年前の夏に
「宮沢賢治童話村」を訪れた時から、アイディアはあったのです。
お得意の寝かし!熟成!後回し!!(笑)

今回Creemaの企画展に出品するというキッカケがあって、
やっとこさで形になりました。
大事にしたいものであればあるほど、後回しにしてしまうクセ…
今回はたまたま「機が熟す」という結果になって、良かったのですが


【白鳥の停車場(北十字)ペンダントトップ】
天の川の真ん中に架かる、大きな十字架。
はくちょう座は、その形から「北十字」とも呼ばれます。
紫紺の地にキラキラとした内包物が浮かぶアイオライトサンストーンは、
それ自体が天の川宇宙を写し取ったような石です。
K14GFのクロスチャームと、後光のようなゴールデンラブラドライトを
組み合わせて、荘厳な物語をイメージしたペンダントトップを創りました。

突然ですが、ちょうど一年くらい前、神秘的な夢を見ていたのです。
美しいクモの巣に、色とりどりの鳥の羽が引っかかっていて、
ハッキリ「てんこくのとき」と聞こえました。
その後、キラキラ輝く川を見下ろしながら、夜空を飛んでいるビジョンになりました。
ボンヤリと、篆刻(てんこく:印鑑を彫ること)じゃねーよな…と思いつつ起きて、PCのスイッチオン。
「てん」は「天」だと思ったのですが、こく…とり…?
調べてみると、鵠(くぐい:白鳥のこと)という字がありました。
天の鵠って…はくちょう座だ!と閃きました。
じゃあ、あのキラキラしていたのは天の川…
はくちょう座は、天の川のど真ん中にあり、川を渡っている鳥のように見えます。
「てんこくのとき」は「天鵠の刻」だったのです。(たぶん)

ナゾトキは面白かったけれど、意味はさっぱりわからず…

そのまま忘れかけていたのですが、今回、はくちょう座をモチーフにした
ジュエリーを創ることになり、思い出しました。

鵠は「告げる鳥」と書きます。
普通に考えれば、「冬を告げる鳥」なのだと思いますが、
「もっと自由に羽ばたけるときが来るよ!」
という合図だったのでは…?と勝手に解釈しています(笑)

【アルビレオの観測所ピアス】
はくちょう座のくちばしにあたる星が「アルビレオ」で、
物語の中では、天の川の中にある流速計として登場しています。
肉眼ではひとつに見えますが、望遠鏡で見ると、青とオレンジの二つの星が隣り合っています。
作中においては、サファイアとトパーズでできている設定ですが、
色の鮮やかさを重視して、カイヤナイトとスペサルタイトガーネットで
表現してみました。
また、はくちょう座のしっぽにあたる一等星デネブの位置には
スクエアのチャームを配して、揺れるピアスに仕立てました。

宮沢賢治の時代には、アルビレオは二つの星がお互いを回り合っている「連星」
であるとされていましたが、現在では精緻な観測が可能になったため、
地球から見た方向が同じなので隣にあるように見える「二重星」だとわかっています。
実際には、青い星のほうがやや遠くに(地球から見ると奥に)位置しています。

大学時代に所属していたゼミは天文学の講座で、連星の研究をしていました。
ただ、私が担当になったのは「光度変化のシミュレーションソフトの開発」だったので、望遠鏡を覗くことはほぼなく、ひたすら…ひたすら…不慣れなPCと格闘していました

1本指でキーボード入力していた人間が、突然C言語をやらされることになり…
人生で一番、脳ミソが耕された時期だったと思います(笑)
(懐かしWindows95の時代。フロッピーとか、知らない世代もいますね…)

【蠍の火ペンダントトップ】
蠍は自分の行いを悔いて、神に願い、夜空を照らす火となりました。
蠍の火は、さそり座の赤い星「アンタレス」。
大きなさそり座の中心に位置し、「さそりの心臓」とも言われます。
赤い炎が燃えているような、レピドクロサイトinクォーツに、
さそり座をイメージした装飾を施し、ペンダントトップにしました。


イメージはすぐに浮かんだものの、「どうやって形にすればいいんだ?」としばらく悩み…
試作用のワイヤーをグネグネしているうちに、まとまりました。
やっぱり、アタマで考えているより手を動かしたほうが早いですね

わかっちゃいるけど、ある程度の見込みがないと行動できないタイプ(笑)
迷っている間も、いろんな形で「早くやりなよ!できるから!」って
メッセージをもらいました…

せいれーつ!
シリーズ3点並べても、バランスよし♡(自己満足…)
---
温存していた石たちが、こうやってピッタリのテーマで形になると、
「このために来てくれたんだね~♡」と感動します。
「キレイだな~」と思ってお迎えしても、内心「何に使うんだろ…」と
思っていることもしばしば…(笑)
アイオライトサンストーンは、ただ包むにはちょっと大きいと思っていたのですが、十字架を組み合わせるのにちょうど良かったし、
レピドクロサイトinクォーツは、内包物が見えるようシンプルに包みたいけれど、
ただ爪留めするのは面白くないので、どうやって飾り付けようか…と思っていたのです。
でも、「あの石がイイ!」と思いついて、イメージ通りに仕上がると、
本当に嬉しくて、楽しい☆
アタマの中にいたものが、目の前に現れて、
「このために、これがやりたくて地球に来たんだ~!」って心底思いました。
金属も鉱物も、本来私のものではない。地球のもの。
私は、地球の資源を借りて、創らせてもらっているだけ。
石たちは、私の「スキ!楽しい!」を膨らませるために、協力してくれている。
地球にも、宇宙にも感謝の気持ちが溢れて、できあがった日は、
寝るまでず~っと「ありがとう…ありがとう!」って思っていました。
想いながらお菓子を食べたりもしましたが…
集中して創った後は、脳が糖分を欲するようです(笑)
食べたいときにお菓子を食べられるのも、ありがたい♪

コチラの写真は、北星食品「銀河鉄道バウムクーヘン」の外箱より☆
石と星が好きな賢治さんは、同じ出身だという気がします。
(何も知りませんが…)
いつかどこかで、お会いできたらいいな~と思っています。
それこそ銀河鉄道の中で…かもしれないし、もう夢の中では
逢っているのかもしれませんね(笑)
Creemaの販売ページでは、物語の一節もご紹介していますので、
ゼヒご覧下さい

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